挫折

就職活動におけるエントリーシートや面接で「これまでの人生での挫折経験を話してください」という質問がよくなされると聞く。確かに、私も就職活動をしていた時期にその手の質問と幾度か出くわし、「挫折なんて大してしてねぇな〜〜〜」と嘯きながら、他人から見ればどうってことのない小さな失敗を、少しのフェイクと沢山の誇張とでもって立派に挫折に仕立てあげたような記憶がある。
 
ところで、手元の辞書『岩波 国語辞典 第七版【新版】』で「挫折」の項目を参照すると、次のように記述されている。
 
【挫折】目的をもって続けてきた仕事などが中途でだめになること。くじけ折れること。
 
あいにく国語辞典をこの1冊しか所持していないため、比較のできないことが残念である。しかし少なくとも、岩波の国語辞書の記述では、挫折とはあくまでプロジェクトの頓挫が主な意味であって、精神的な要素、すなわち敗北感のようなものに相当する意味は、2文目の「くじけ折れること」から少し背伸びをして読み取るのが精一杯のところだと思う。これは私にとっては結構意外なことで、なるほど就職活動でそのような質問を受けても、自分の感情より先に計画の頓挫を客観的に述べないといけないのだなとひとり納得した。ここで私の個人的な挫折のことを書こうかなと思ったけれども、まとまらなかったので、次の機会に。
 
こんな感じで、すごくどうでもいいことをすごくどうでもいいタイミングで、書いていこうと思います。