完成品をどうするかというお話

ものを作るのは好きだけどできあがったものの処理に困る,という体験をしたことのある人はわりと多いのではないかと思う。たとえばぼくは折り紙が好きなのだけれど,一通り折りたいものを折ったあと,できあがった作品(というか紙屑)をどうするかというところでいつも悩む。飾るには貧素だし,そもそも置く場所がない。すぐ捨てるのもなんだか勿体無い。結局,数日後に熱が冷めてそのままゴミ箱行きになる。ちょっぴりはかない気持ちになる。

 

そんなメンタリティにぴったりなのが料理だ。作ったら食べればいい。食べられるものさえ作れば処理に困らない。食費の節約にもなる。いいことづくしである。ものづくりが好きだが作品の処理に困っている方々には是非とも料理をおすすめしたい。そんなことを言っておいてあれだが,ぼく自身はものづくりが好きなものの根っからのズボラ体質なので,よほど暇で元気で暇じゃないとコンロすらつけない。仕方がないので半年前に折った鶴を食べた。ホコリとインクと平和の味がした。